Lunaでは、女性ユーザーの中でご応募いただいた方に、「Luna女性サポーター」として、Lunaでの活動レポートをご提出いただいております。
今回は、Luna女性サポーターの皆様からいただいた、4月分のレポートをお届けします!

漫画のヒーロー&ヒロイン像から読み解く!〜現代はM/Sub男性がキてる!?〜
✼••┈┈┈┈┈┈••✼ 🖋ナナ様(東京都)(SM属性:サブミッシブ) ✼••┈┈┈┈┈┈••✼
こんにちは!「Luna女性サポーター」のナナです。
自分はクリエイター関係の仕事をしているので、資料(という名の趣味)として漫画をよく読むのですが、最近思うことがありました。
『ヒーロー&ヒロイン像が時代によってかなり変化している』と…!
今回は、そんな気付きの話となります!

自分の両親も漫画が大好きで、家にはたくさん漫画がありました。
子どもの頃「これだけは読んでおけ」と色々名作を読まされた記憶があります。
漫画好きに育ったのは英才教育だったのかもしれません…ちなみに人生で初めて読んだ漫画は、母の嫁入り道具のひとつだった「はいからさんが通る」でした。
大体1960年頃〜2025年現在までの漫画を比較すると、登場するキャラクターに遍歴が見られます。
主に自分が読んできた少年/少女漫画を中心に、男女別で傾向を分類してみました!
◆1960年頃
ヒロイン:家庭的な女の子。
ヒーロー:強くたくましい男の子。
【漫画の特徴】
日本で漫画という文化が普及した時代。基本的に子ども向けに描かれたものが多い。日常の延長線のような世界観から、童話のような「運命の王子様を夢見る」ロマンスストーリーも。
『良い家庭を作るために、女の子は美しく家庭的に、男の子はたくましく元気に育とう』といったテーマを感じる。
◆1970年頃
ヒロイン:お淑やかなお嬢様風だが、じゃじゃ馬娘。
ヒーロー:お調子者でやんちゃ。
【漫画の特徴】
登場キャラクターは基本的に明るく元気。
「スポ根漫画」が流行する。
高度成長経済期を経て『近未来/SF』な要素が増えていく。「魔法少女ブーム」の時代でもある。
◆1980年頃
ヒロイン:イケイケギャルだが、内面はピュア。
ヒーロー:イケイケボーイorちょい悪ヤンキーだが、女性と子どもには優しい。
【漫画の特徴】
バブルの好景気な影響が漫画にも流れている。ナウでヤングなボーイミーツガール(死語)
「ヤンキー漫画」が流行した時代でもあり、若さとエネルギーに溢れている。”最強のヒーロー”が人気を博する。
見かけこそ尖っているが、内面は純粋…といったキャラクターが多く見られる。
◆1990年頃
ヒロイン:男の子に守られるだけじゃなく、守る強さを持つ。
ヒーロー:パワーだけでなく、ミステリアスさや知的さもプラス。その一方、男なのに軟弱者といった「アンチヒーロー」が登場。
【漫画の特徴】
漫画は子ども向けから、大人まで楽しむものとして一般化。SFを超えた、完全ファンタジーな世界を楽しむ作品が流行する。
バブルが崩壊し、世紀末だったこともあり、終末論や世界滅亡など「オカルトブーム」が発生。”世界を救う”ストーリーが大流行。
「女性キャラが世界を守る」「男性だけど軟弱者(アンチヒーロー)」といった、ギャップのあるキャラクター設定が増えていく。
◆2000年頃
ヒロイン:何らかの個性や才能を持っている。女の子でも”強さ”がある。
ヒーロー:オラオラ系や俺様系の登場。最初こそヒロインに嫌われる態度を取るが、好きになるとベタ甘になる。
【漫画の特徴】
キャラクターや世界観に“個性”の傾向が見えてくる。女性の社会進出が進む。
「運命の王子様は、待つだけではなく自分から見つけにいく」という恋愛観の変化が現れる。
将来の夢や職業の多様化により『努力すれは何にだってなれる!』といったテーマを感じる。
少子化の影響からか、子ども向けより大人向けの作品人気が高くなっていく。少女漫画/少年漫画とはいいつつ”大人向け”な作風になり、キャラクターたちの葛藤や繊細な感情が丁寧に描かれるようになる。
◆2010年頃
ヒロイン:かわいいは正義。恋愛に積極的。
ヒーロー:ハイスペックだが、肉食系と草食系に二分化。
【漫画の特徴】
多様化が進み『これまでの常識を覆す』展開が多発。キャラクターたちは仲間や家庭を主軸とせず、独立した家庭環境や未来を目指すようになる。
現実世界から離れ、非日常な世界観を楽しむ『異世界転生』作品がブームになり、いちジャンルとして確立する。
百合漫画やBL漫画といった、同性愛をテーマにした漫画がメジャージャンルに進出する。
元はBL用語であった『スパダリ(スーパーダーリン)』という、ハイスペック(お金持ち/イケメン/女性に優しい)ヒーローが人気を博する。
恋愛に積極的な『肉食系』、消極的な『草食系』という呼称が生まれる。
スマホが普及したことにより、SNS文化が若年層に浸透。「よりかわいく」「よりコスパ良く」と、求められるスペックが上がっていく。
◆2020年頃
ヒロイン:強くたくましく、どこか自立している。なんかちょっと疲れてる。
ヒーロー:優しく家庭的で、女の子に優しい。なんかちょっと疲れてる。
【漫画の特徴】
多様化がさらに進む。基本的にキャラクターのスペックが高い。
LGBTQが取り入れられ、ジェンダーレスな価値観が浸透していく。
“男/女はこうあるべき”といった性差は薄れていき、「男or女だけど、そんなの関係なく⚪︎⚪︎が好き!」といったキャラクター設定が多くなる。個人個人の好きなものを応援する『推し活』文化が流行。
電子書籍の普及により、マニアックでフェチティッシュな作品が注目されるように。
例)『治安悪い系』『地雷系』といった、やや依存的で危ない恋愛ストーリー。
『癒し系』『小動物系』など、庇護欲をくすぐるキャラクター。
『特殊性癖』に特化したフェチ作品。
流行とは『共感力』があるということ。
その時代に求められているものを反映したのが、漫画という文化なのではないかと、自分は考察しています。
漫画だけではなく、アニメや映画や小説など、創作物全般にもこの傾向はあるかもしれません。

昔こそ『女性は美しく家庭的であるべき』『男は強くたくましくあるべき』というのが主流でしたが、いつしか男女別の傾向が均一化し、現代になるほど逆転しています。
現代では男性に『強さ』はあまり求められないのかもしれません。

「腕っぷしが強いことが何の役に立つの?そんなことよりも家事ができたり、女の子に優しい方がいい」
と漫画好きな母が言っておりました。
現代で求められている男性像はズバリ、『女性に尽くしてくれる』タイプと言えるのではないか…と自分は思います。
つまり、M/Sub男性はこれに該当するのです!!

核家族化や女性の社会進出が進んだ結果、家庭という在り方が大きく変わりました。女性も学び、働き、一人暮らしすることが増え、家事や育児も”ワンオペ”…
求められる役割が多すぎて、なんというか、現代の女性は基本的にちょっと疲れ気味な気がします(主語大きめ)
恋愛の先にある結婚や育児を見据えた時に、
家事や育児を率先してやってくれる、いわゆる『イクメン』の需要が高まっているのではないでしょうか。

イケメンよりイクメンの時代。
『恋愛や結婚は男性がリードするもの』という価値観はすっかり変わりました。
性差の代わりに、その人の持つ”個性”が尊重される時代なのではないかと思います。

漫画などに「女攻め」「女性上位」ジャンルが増えてきたのも、それらが求められているからなのでしょう。
この、SMという性癖に特化したマッチングサイト『Luna』もその一例ではないかと。
恋人や夫婦間のパワーバランスの均衡が取れているなら、”どちらがリードしているか”という定義はあまり重要ではないのです。

『女性に尽くしたい』
『女性を尊敬している』
『女性に支配されたい』
そんなM/Sub男性の皆さん、今こそ輝けるチャンスです!!
その性癖は、現代男性の魅力や武器と言えるでしょう。
ぜひ次世代の”理想の男性像”の礎になってください…!

この考察はあくまで個人主観なので、一例として受け取ってください!
漫画のヒロイン/ヒーロー像はこれからも、時代に合わせて変化していくのでしょう。
次はどんな漫画やキャラクターが流行るのか…今後も研究を続けていきたいです!
