Lunaでは、女性ユーザーの中でご応募いただいた方に、「Luna女性サポーター」として、Lunaでの活動レポートをご提出いただいております。
今回は、Luna女性サポーターの皆様からいただいた、7月分のレポートをお届けします！
大切な事が見える場面
✼••┈┈┈┈┈┈••✼ 🖋嘘麦えて様(兵庫県)（SM属性：スイッチャー) ✼••┈┈┈┈┈┈••✼
今年はラフに浴衣を着ようと考えたのに”兵児(へこ)帯”という単語が思い出せず、検索したら「子供または男がしめる、しごき帯」と解説されて何か違う妄想をした嘘麦です。
同じように何かときめきを感じた方、この気持ちを大事にしていきましょう！
前置きとは全く関係なく、私が今まで利用したことがある普通のマッチングアプリだと性の話をするほうがご法度であり、正直に言って私も何度もそういう相手をブロックしました。
しかし大抵のアプリには《初めてのデートの支払いは？》というような金銭についての項目があり、お金の話は何かとしていたイメージがあります。
そして、逆にLunaでは性や癖の話は基本ですし、そこの話をしないと何を話せばとなるのですが……私はお金の話は実は未だに切り出し方がわかっていません。
Lunaは金銭のやり取りを伴う出会いは禁止であり、X(Twitter)でも注意喚起のツイートが繰り返しされているので、話題にしないほうがいいのかなと考えるくらいです。
最初の頃は、
「割り勘で大丈夫だよね？！」
とか、
「もしものときに多めに持って行ったほうが！？」
と考えていました。
また、男性や年上が多めに払うことが定番というイメージですが、Sとして会う場合は自分のほうが多めのほうが良いのか、逆にMのときに多めに支払わせて頂くべきなのか、なにが正しいのかと悩んだりしたのですが……
結論としては、支払いはどのくらい気遣いができる人なのかを試す場面だと至りました。
界隈に少しずつお邪魔するようになって、感じたのはパートナーだからとか主従だからといって片方が完全に負担している印象は薄いなという事。
SMプレイはどんなプレイであっても、色々な面で気を付けなければいけない部分があり、それはどちらか片方が背負えば大丈夫というものではないです。
ですから、食事代程度で揉める、違和感を感じるとなると、金銭以上に身を任せるのは怖いことだと感じました。
なので、どの時点でそうした事について話し合うかももちろん相性の一つだと思いますし、繰り返し会うようになったのなら、無理して片方だけが負担し続けるのは身体も心も危険な状態になります。
ですから、負担させているかもと気遣い合える、ルールを決めていても、ルールに縛られ過ぎずに人として気遣える部分は気遣うし、そうしてくれる相手を探すのが大切なのかなと金銭から考えさせられた今月でした。
「正しさ」よりも「声の多様性」を記録するということ
✼••┈┈┈┈┈┈••✼ 🖋ゆな様(東京都)（SM属性：M(※subではありません)） ✼••┈┈┈┈┈┈••✼
最近、私は友人と一緒に緊縛にまつわる同人誌を制作しています。
その背景には、これまでに発行されてきたさまざまなSM・緊縛に関する同人誌の存在があります。
近年は、個人でも情報発信がしやすくなり、自分の考えや経験を形にするハードルが下がっています。
その中で改めて感じるのは、「正しいかどうか」よりも、「どんな声が存在しているか」を記録として残していくことに意味があるということです。
SMや緊縛には、ひとつの正解や統一された倫理観があるわけではなく、立場や文脈によって感じ方や考え方が大きく異なります。
実際に、現在発行されている同人誌の中には、受け手・縛り手・撮影者など、多様な視点からの記録があります。
それぞれの言葉が、この界隈のリアルな「現在地」を映し出しています。
SNSなどでは、ときに炎上や対立をきっかけに、「どちらが正しいのか」という議論が展開されることがあります。
しかし、安全に関する最低限のルールを守ることは前提として、それ以上に重要なのは、多様な見解が共存できる空気ではないでしょうか。
科学的な根拠がある主張もあれば、個人的な経験や身体感覚を出発点とした言葉もあります。
時には、それが科学と矛盾しているように見えることもあるかもしれません。
それでも、お互いを否定するのではなく、「そういう視点もある」と尊重し合えることが、この界隈の健全さにつながると思います。
誰かにとって大切な価値観が、他の誰かにとってはそうでないこともあります。
その違いを理由に切り捨てるのではなく、言葉にして共有すること、記録として残しておくこと。
それが、多様性を支える一つの方法だと私は考えています。
