ユーザーの皆さまへ:今回の長期メンテナンスの経緯と再発防止について

目次

1. 代表としての謝罪

このたびは、新しいLunaのリリースに際し、長時間にわたるメンテナンスと大きな混乱を招いてしまい、誠に申し訳ありません。株式会社Lunaの代表を務める後藤/ひのと申します。

Lunaは現時点で約8万人のユーザーにご利用いただいており、世界各国から1日あたり5,000人以上がアクセスしてくださっています。また、1ヶ月あたりのWebサイト全体の訪問回数は約40万件にのぼり、日々多くの方がアクティブに使ってくださる大変ありがたいサービスへと成長してまいりました。

しかしながら、そんなLunaを楽しみにしてくださっている沢山の皆さまがいらっしゃるにもかかわらず、今回のリリースで不具合が発生し、長時間お待たせするだけでなく、多くの方に「騙されているのではないか」「安全面は本当に大丈夫なのか」という不安を増幅させてしまったことを、深く反省しております。LunaはSMという特殊な世界を扱っているからこそ、多様な方々にとっての貴重な“居場所”や“プラットフォーム”でありたいと考えています。今回その重要な役割を果たしきれず、むしろ不信感を与えてしまったことに対して、大きな責任を痛感しております。

今回の障害については、私自身が説明責任をしっかりと果たし、サービス運営の最終責任者としての責任を果たせていただくべきだと考えており、本レポートでは、皆さまに直接謝罪の言葉をお伝えするとともに、障害発生の経緯や現状の進捗、そして今後どのように再発防止と品質向上を図っていくのかを、できるかぎり丁寧にご説明いたします。

少しでも皆さまの不安を払拭し、安心してLunaをご利用いただけるよう、開発体制や運営方法を見直し、誠心誠意をもって改善に取り組んでまいります。
長くなりますが、最後までお読みいただき、Lunaの今後について見守っていただけますと幸いです。今後とも何卒よろしくお願いいたします。


株式会社Luna 代表取締役 後藤慶士 /ひの 
ひの: https://x.com/hinominant
後藤: https://x.com/0keiji0

2. 障害発生の概要

長期メンテナンスによる混乱

2025年1月30日18時から2月1日19時半までの約2日間にわたって、何度もメンテナンスと再オープンを繰り返す形になってしまいました。その間、一時的に新しいLunaへアクセスできるタイミングも発生し、ユーザーの皆さまにさらなる混乱を与えてしまったと痛感しております。

新バージョンをリリースする目的は、より快適で安全なSMコミュニティを提供したいという想いからでした。しかし結果として、むしろ混乱と不安を招く事態となり、運営側の至らなさを深く反省しています。

障害発生の経緯(時系列)

  1. 2025年1月30日(木) 18:00
     新しいLunaへの切り替えを目的としたメンテナンスを開始しました。ユーザーの皆さまにはサービス停止のご案内を行い、新機能を心待ちにしていただいている中での作業となりました。
  2. 2025年1月31日(金) am3:42
     メンテナンスを終了し、新しいLunaを一旦オープンしました。しかし、この時点でエラーやバグが多発し、正常に利用できない状況であることが判明しました。
  3. 2025年1月31日(金) am8:04
     相次ぐ不具合への対応と安全性の確保を最優先するため、再度メンテナンスを実施。ご利用いただけない状態が続き、ユーザーの皆さまには大変なご不便をおかけしました。
  4. 2025年1月31日(金) 11:30
     調整を行ったうえで再度メンテナンスを終了し、新しいLunaをオープンしましたが、すぐに新たな不具合が見つかったため、再びメンテナンスへ移行せざるを得ませんでした。
  5. 2025年1月31日(金) 16:30
     不具合の修正を試みたうえで、もう一度メンテナンスを終了し、新しいLunaをオープンしました。
     しかし、この時点でも依然として想定外のエラーや動作不良が続き、一部のユーザーさまが新しいLunaにアクセスできる一方で、十分に安定した環境を提供できていない状況が続きました。
  6. 2025年1月31日(金) 19:20
     いただいた不具合を修正する作業を続けておりましたが、不安定な状態がいつ解消をするかが見えない状態でした。そのため再びメンテナンスを開始。
  7. 2025年1月31日(金) 23:50
     不具合修正を懸命に続けておりましたが、数時間以内で仮に今ある不具合の修正が完了しても完全に不具合が今後も出ないと言い切るためのテストをする時間がなく、再度不安定な状態でのリリースをするわけにはいかず、新しいLunaのサービス停止をし古い方へ戻す意思決定をいたしました。
  8. 2025年2月1日(土) am1:18
     ユーザーの方へ最大で2月3日AM6:00までのメンテナンスで復旧をする旨をお伝えする告知をXとメールにて出しました。同時にもとの古いLunaへと切り戻すための作業を開始しました。
  9. 2025年2月1日(金) 19:30
     旧バージョンへの切り戻しを行い、これをもってメンテナンスを終了し、Lunaを古いバージョンで再度オープンしました。その際多少の高速化作業をいれることで、スピードは上がることとなりました。ただし使いづらくたまに落ちるなどのエラーなどはそのままになっております。

3. 今回の背景説明

今回、新機能のリリースを目指しながら、最終的には旧バージョンへ戻すことを余儀なくされた背景には、私たち開発体制そのものの甘さや、設計・テスト・準備不足といった複数の要因が大きく影響しています。まずは、このような事態を引き起こしてしまったことについて、心よりお詑び申し上げます。

開発体制・サービス設計の甘さ

新しいLunaは、従来のLunaより大幅に使いやすくする予定でした。しかし、新しいアーキテクチャへの切り替えや、全体像の設計を詰める段階での見積もりが甘かったことを痛感しております。本来、SMという特有のコミュニティを扱うサービスですから、通常のアプリケーション以上に慎重な設計や十分なテスト環境を整備する必要がありましたが、それを十分に行えなかったことが今回の大きな要因のひとつです。

テスト・準備不足

開発段階でのデバッグ体制や、リリースに向けた事前の検証フローが不十分でした。とりわけ、利用者数の多いプラットフォームへの切り替えテストを行う際は、万全を期した段階的な導入(開発環境での十分な検証や、ユーザー参加型のベータテストなど)をもっと徹底すべきでした。テスト段階で問題を早期に発見し、リリース前に解消するためのプロセスを確立できていなかったことを深く反省しています。

古いLunaから新しいものへの切り替え難易度の軽視

Lunaに登録してくださるユーザーは、SMという繊細かつ多様な世界を楽しむ方々です。そのため、過去のデータやコミュニケーションの履歴、そしてユーザー自身が作り上げてきたつながりを大切にしながら、新しいシステムへスムーズに移行する必要がありました。しかし、「切り替えには相当な技術的ハードルがある」という認識が甘く、実装途中で想定外の問題が次々と判明し、対処が間にあいませんでした。

リリーススケジュールの度重なる延期

当初は2024年6月頃のリリースを目標としておりましたが、度重なる調整や不具合対応などにより、

  • 2024年6月 → 2024年8月
  • 2024年8月 → 2024年10月
  • 2024年10月 → 2024年12月
  • 2024年12月 → 2025年1月
    と、リリース予定が何度も先送りになってしまいました。ユーザーの皆さまには「新しいLunaへの進化」と期待を抱かせる一方で、延期を繰り返すことで信頼を損ねていたと強く自覚しています。
    また、リリースできないことへの焦りから“デッドライン優先”でスケジュールを引いてしまい、結果として開発品質やテスト精度を十分に確保できないままリリースに踏み切ってしまったことが、最大の反省点です。

代表としての見通しの甘さ

これら一連の問題は、すべて代表である私の判断や見通しの甘さに起因する部分が大きいと痛感しております。プロジェクトが遅延する原因や、その対策にかかる時間・コストを正しく見極めることができず、その結果、ユーザーの皆さまに多大なご迷惑をおかけしてしまいました。SMという領域ならではの細やかな配慮や設計、準備が必要だったにもかかわらず、それらを十分に叶えられなかったことを深くお詫びいたします。

4. データ損失への懸念への対応

影響範囲と対処方針

今回のリリーストラブルに際し、最終的に新しいLunaから旧バージョンへ切り戻す判断を行いました。その結果、2025年1月30日18:00時点のデータを基準として復旧を行っております。このロールバック措置により、1月31日に操作を行ってくださったユーザーの皆さまのデータが一部失われてしまいました

本来であれば最新の状態でサービスを継続していただけるよう万全を期すべきところ、十分なテストが行き届かず、リリース直後から多くのバグやエラーが発生し、ユーザーの皆さまに大きなストレスを与えてしまいました。こうした状況が続く中で、新バージョンを使い続けていただくよりも、旧バージョンへ戻し安定した環境を提供することが最善の判断だと考え、ロールバックを決定いたしました。

今回のロールバック作業によって一時的に混乱を招き、結果として最新の操作データが保持されずご不便をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。

復旧の可能性について

誠に残念ながら、1月31日に反映されたデータを復旧することは非常に困難な状況となっております。具体的には、ユーザー同士での「いいね」やメッセージの送受信記録などが新しいLuna上で行われていた場合、その分は旧バージョンへの切り戻しの段階で消失してしまいました。

もし大切なやり取りやお気に入りのユーザーとのコンタクトが失われてしまった方は、大変お手数ではありますが、再度「いいね」やメッセージをお送りいただき、改めて連絡を取っていただければ幸いです。今回の件でご迷惑をおかけしてしまうことを重ねてお詑び申し上げます。


5. 個人情報・クレジットカード情報への影響について

今回の長期メンテナンスやデータロールバックによって、ユーザーの皆さまの大切な個人情報が失われたり、外部へ流出するような事態は一切発生しておりません。以下に、当社でのデータ管理状況を改めてご説明いたします。

  • 年齢認証用の書類
    当社では、年齢認証が確認できた書類に関しては速やかに削除処理を行っております。そのため、長期間にわたり個人情報を保管していることはなく、今回のリリーストラブルにおいても流出や不正利用などのリスクはございません。
  • クレジットカード情報
    クレジットカード情報は、当社が一切保有しておりません。決済代行会社であるCredix社にて厳格な管理のもと保管されております。今回のメンテナンスやロールバックにより、クレジットカード情報が漏えいしたり、不正に使用されることはございませんので、ご安心ください。

6. 今後のスケジュール・見通し

ロードマップ

現時点では、新しいLunaを数日から1ヶ月程度で再リリースできる見込みは立っておりません。今回の不具合が想定以上に深刻であることが判明し、根本的にサービスを見直すための作業に入っている状況です。
そのため、具体的なリリース時期や詳細なスケジュールを明確にお伝えできないのが実情ではありますが、短期的な修正だけではなく、今後の安定的な運用を目指して総合的に改善を進めることを最優先しています。

今後は、開発および運営チーム全体でリリースの手順やテストフローを再定義し、システムが安定稼働できる段階に至ったところで、あらためて皆さまにリリース日や新機能についてご案内を差し上げる予定です。焦って未完成の状態でリリースするよりも、しっかりとした品質を確保したうえでサービスをお届けすることが大切だと考えております。

定期的な進捗報告とユーザーの皆様へのお約束

今後のリリースに向けては、ただ作業を進めるだけでなく、ユーザーの皆さまとのコミュニケーションを密に行うことが欠かせないと考えています。これまでの経験を踏まえ、以下のような取り組みを行う予定です。

  • 進捗状況の定期的な共有
    ここのオフィシャルサイトでのお知らせなどを活用し、開発の進捗やテスト段階での結果を随時報告してまいります。予定が大きく変更になる場合も、可能な限り早くお知らせし、皆さまの不安を軽減できるよう努めます。
  • ユーザーの声の積極的な収集
    再リリースにあたっては、ユーザーの皆さまからのお問い合わせやご要望を丁寧に汲み取り、より良いサービスにつなげられるようにしていきます。必要に応じてテストユーザーを募集し、実際のユーザー視点でのフィードバックもいただきながら進める方針です。

開発に時間を要するかもしれませんが、安全かつ快適に利用できるLunaをお届けするという思いは、これまで以上に強くなっています。

7. 補填に関してのご案内

新機能のリリーストラブルと長時間のメンテナンスに伴い、特に有料会員の皆さまにはご迷惑をおかけしました。サービス停止期間中は思うようにLunaをご利用いただけなかったことから、「どのように補填を行うのか?」というお問い合わせを多くいただいております。

私たちとしても、ただ金額をそのまま返金するだけでは十分な誠意が伝わりにくいのではないかと考えており、サービス内での補填を中心に検討しています。以下に、現時点での方針やお問合せ方法、そして今後の取り組みをご案内いたします。

現在検討中の補填方針

  • 有料会員様へのサービス内補填
    月額2,980円(31日)を日割り計算した場合、サービスが使えなかった2日分はおよそ192円となりますが、金銭での返金はご利用者さまにとってメリットが大きいとは限らないかと考えております。
    そこで、有料会員の方に対してはサービス内で何かしらの形でメリットをお渡しできる形などで、ユーザーの皆さまにとって実感しやすい形で補填を行う方向で検討しています。
    こちらに関しては数日以内に決定しご連絡をできればと考えておりますが、システムの対応が入る場合は、開発に関してのお時間がかかる場合がございます。ご容赦いただけますと幸いです。
  • ユーザーが「被害を受けただけ」にならない形
    私たちは、今回の障害期間中に不便を感じただけではなく、少しでも「運営の誠意」を感じていただける施策を用意したいと考えています。感情的なケアを含め、ユーザーファーストの方針で対応策を練っております。

お問い合わせ先とFAQの整備

  • お問い合わせフォームでの対応
    今回のご迷惑をおかけしたことに関する具体的なご質問や個別のご相談は、以下の専用フォームから受け付けております。
    お問い合わせフォーム

8. おわりに

改めてのお詑びと今後の決意

まずは、この度のリリーストラブルや長期メンテナンスにより、ユーザーの皆さまに多大なご迷惑とご不安をおかけしたことを、あらためて深くお詫び申し上げます。正常にサービスをご利用いただけない時間が長引いただけでなく、古いバージョンへの切り戻しに伴うデータ損失など、さまざまな混乱を招いてしまったことを痛感しております。

一方で、この期間中にもSNSやお問い合わせフォームなどで「LunaはSMが好きな方たちの居場所となっている方こそ、頑張って復旧してほしい」などと温かい応援メッセージをくださった方、そして「新機能を楽しみにしているから焦らずに頑張ってほしい」と励ましてくださった方がいらっしゃいました。そのお声は開発陣含めて、私たちの大きな支えとなり、もっと良いサービスを作り上げたいという決意を強める原動力にもなりました。

今回の一連の障害を糧にし、開発体制や運営方針を再検討しながら、再び皆さまに安心して利用いただける環境を早急に取り戻したいと考えています。短期的な不具合の解消だけにとどまらず、より安全で快適なプラットフォームを提供するための抜本的な改善を図ってまいります。

ユーザーの皆さまへの感謝の言葉

LunaはSMという、多様な価値観が交錯する特別な世界を扱うサービスです。だからこそ、自分らしさを追求できる居場所を提供するという使命を、常に大切にしてきました。私たちはこの世界観を形にするために、新機能の開発やサービス設計に力を注いでいますが、今回のリリースでは不十分な部分が浮き彫りになりました。

それにもかかわらず、日々Lunaを楽しんでくださっている皆さま、そして混乱の最中にも暖かい励ましの言葉をくださった皆さまには、心から感謝しております。皆さまの存在が、私たちにとって何よりの励みです。

今後は今回の経験を踏まえ、プロダクトビジョンを再確認しながらサービスを一歩ずつ前進させていきます。新しいLunaのリリースは、一時的に後退せざるを得ない状況になりましたが、決して諦めず、皆さまにとってより魅力的で安心できるプラットフォームをつくり上げてまいります。

今回のトラブル対応を通じて、ユーザーの皆さまとの対話や信頼関係がいかに大切かを改めて実感しました。私たちはこの先も、ユーザーの声を受け止め、より良いサービスを提供するために努力を続けることをお約束いたします。どうか引き続きLunaをご愛顧いただければ幸いです。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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この記事を書いた人

ひののアバター ひの 日本最大級SMコミュニティLuna 代表

「安心して自分らしさを追求できる社会の創造」を使命として掲げ、株式会社Lunaを設立。世界46カ国8万ユーザーからの利用があり、毎月約6万件のマッチングが成立している「日本最大級SMコミュティ Luna」運営する。

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