自分の性癖がよく分からなくなった人へ

SMの世界にいると、色んな性癖の人がいて、多くの新しい刺激を受けますよね。
そうしてると、

「私は痛いのが苦手なのに、マゾって言っていいのかな?」
「サブってどういうことなんだろう??」

そんなふうに悩むことがあると思います。

Sの人もおんなじで、

「自分はSだと思ってたけれど、痛いことはしない」
「快楽で気持ちよくするのはSなのか」

などなど、思う人沢山いると思います。

そんな人に向けてお話しようと思います。

目次

痛いのが好きじゃないとMじゃないの?
叩くのが好きじゃないのSじゃないの?

辞書ではこう定義されてます。
(長くて下にまとめたので、読まなくてもいいです。)

マゾヒズム
性目標の質的異常(性倒錯)の一種で、被虐性愛ともいう。性対象に苦痛を与えたり(サディズム)、与えられたり(マゾヒズム)することによって性的快感や満足を得ようとするアルゴラグニーAlgolagnie(ドイツ語)(疼痛(とうつう)性愛、苦痛嗜愛(しあい))に含まれる。実生活や小説のなかでこの種の性行動を典型的に示したオーストリアの貴族マゾッホの名にちなんだもので、ドイツの精神医学者で、異常性欲者の精神鑑定を多く手がけたクラフト・エービングRichard von Krafft-Ebing(1840―1902)が命名した。男女ともにみられ、異性に暴行、凌辱(りょうじょく)、処刑などを受けることによって強い性的興奮と満足を得たり、またはその情景を幻想して自己をその犠牲者と同一視することによって同様の満足を得るもので、マゾヒズムとサディズムは同一人にも重複して現れる。

参照:コトバンク マゾヒズム

サディズム
性目標の質的異常(性倒錯)の一種で、加虐性愛ともいう。マゾヒズムとともにアルゴラグニーAlgolagnie(ドイツ語、疼痛(とうつう)性愛)に含まれる。すなわち、性対象に苦痛を与えたり、与えられたりすることによって性的快感や満足を得ようとするものをアルゴラグニーといい、能動的アルゴラグニーをサディズム、受動的アルゴラグニーをマゾヒズムという。この両者は同一人物のなかに併存することが少なくない。
サディズムは、ドイツの精神医学者クラフト・エビングRichard von Krafft-Ebing(1840―1902)が、フランスの作家サド侯爵の実生活や小説のなかで典型的に示したこの種の性行動にちなんで命名したものである。性対象に対して苦痛を与えて性的な快感を得、ついにはオルガスムスに達するので、正常の性交を求めることをしない場合もある。ときには性目標に限定せず、攻撃的で苦痛を与えることのみを目標として追求する場合もある。こうした者はサディストsadistとよばれる。一般に、鞭(むち)で打ったり、縛り付けたり、辱めるような言動が多いが、単にこれらの言動を空想するだけの幻想によって興奮する者もある。

参照:コトバンク サディズム

それぞれ簡単にまとめると、

マゾは暴行、凌辱、処刑などを受けることによって強い性的興奮と満足を得る。

サドは、苦痛を与えて性的な快感を得る。一般に、鞭で打ったり、縛り付けたり、辱めるような言動が多い。

なんとなく読むと、つまりは痛いことをされたり、するのが好きなんだろ??って思われるかもしれませんが、実際はサブとマゾ・サドとドミが混じり合って性癖は出来上がっているので少し複雑になっていると思います。

下の図を見てみてください。

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この図のように、Sの人はサディストとドミナントの性癖が混じり合っていますし、同様にMの人は、マゾヒストと、サブミッシブが混じり合って、絶妙な性癖が出来上がってると思います。

なので、一概にSです、Mですと言ってもその中でもかなり細かく分かれるのが現実です。

しかもマミーやドールなどフェチ系はここには含まれないので、更に複雑になっていると思います。

良ければご自身がどこに当てはまるのか見てみてください。

性癖は少しずつ変化をしていく

M側でサブの人だと、「好きなプレイはご主人様がしてくれること」という人は多いと思います。

つまりご主人様が変われば、好きなプレイも変わるということ。
(もちろん、今のご主人様が最後でずっと尽くします!って思ってる人が多いと思いますが)

元々痛いことが全くダメな人で、、叩かれるのも、噛まれるのもダメだったけれど、ご主人様によって、少しずつ身体や嗜好が変化していく。
そういう経験をしてる人もいるんじゃないでしょうか。

これは、より自分が好きな嗜好がわからなくなってしまう原因のひとつです。

下の図で説明します。

人の性的嗜好は、
「変化しない嗜好」と「変化できる領域」と、「NGの領域」の3つに分かれます。

「変化しない嗜好」
元から持っており、変わらない自分が好きな嗜好

「変化できる領域」
相手に合わせて、好きになれる、もしくはすることができる嗜好

「NGの領域」
どう頑張っても、NGなプレイや嗜好

この、変化出来る領域があるから、自分の嗜好が分からなくなります。

サブの人は相手に合わせるので、と書きましたが、Sの人でも相手に合わせてプレイをすることもあると思いますし、そうすると同様に分からなくなることがあると思います。

この変化出来る領域が存在することを意識するのは、自分の嗜好を理解するのにあたり、とても大事なことです。

画像

変化しない嗜好を見つける方法

どうやったら、変化しない嗜好を見つけることができるのか?

子供の頃から自分の性癖に向き合って、考えてる人は、この「変化しない嗜好」の部分をしっかりと見つけ、理解している人がほとんどだと思います。

色んな人と関わり、話し、自分に向き合うことで、「変化しない嗜好」と、「変化出来る領域」の線引きがどこにあるのかを理解しているからだと思います。

自分の性癖が良く分からなくなった方は、いろんな人と話して、プレイを経験して、自分の線引きがどこにあるのかを探りに行くことをすると良いです。

もちろん手当たり次第に誰かとするのをオススメしてるわけではないので、時間がかかることかもしれませんが、焦ることはないので、じっくりゆっくりと、ご自身に向き合って行けると良いのではないでしょうか。

Lunaでは、ご自身の嗜好と向き合えるような自己紹介文などを提供しています。
Lunaで、様々な人とお話をしながら、ご自身と向き合って行ってみてください。

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この記事を書いた人

ひののアバター ひの 日本最大級SMコミュニティLuna 代表

「安心して自分らしさを追求できる社会の創造」を使命として掲げ、株式会社Lunaを設立。全5万ユーザー・世界46カ国からの利用があり、毎月約6万件のマッチングが成立している「日本最大級SMコミュニティ Luna」運営する。

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